Fleeting Dreamer あとがき
2010.10.05 01:04
「Fleeting Dreamer」という作品を作りました。FRENZ 2010でお披露目した作品です。数年ぶりのメッセージもの。なんというか夢オチです。
楽曲は「Spring Frangrance -Desire put on the melody-」 by Clavia MAXXHEART さん。何度聴いたか計り知れません。5桁は堅そうです。
ツールはAEを軸に色々と。最後のカメラが回るシーンはC4DとAEのシャターを連携させています。C4Dの売りの一つらしいのですが、確かに非常に強力ですね。(もちろんシャターの特性上、初期状態を調整してやる必要は出てきますが。)
制作期間は一ヶ月ちょい、構想期間はたぶん3年くらい。初めて曲を聴いたのがずっと昔というだけです。そこらの話を以下延々と続けます。

まずは楽曲に関して少し詳しい話と、ある作品に触れておきましょう。今回お借りした曲「Spring Fragrance -Desire put on the melody-」は同氏の「THE BEAUTY FRAGRANCE」のセルフリミックスであり、その曲を知ったのが「Synergy V」という作品でした。
「Synergy V」は2005年に公開された作品です。ブラウザ上で見れる映像というとFlashアニメーションが主流だった頃の話。その数カ月後から私は制作というものを始めてた訳ですが、当時は知る由もなく。あとから紹介リンクを辿り、Motion Graphicsという表現の面白さや映夜祭というイベントで上映されていたことを知りました。
今作はリメイクという訳では無いのですが、公開時期とデビュー時期(?)が重なっていたり、イベント上映作品だったりと縁のある作品です。もちろん意識してる部分も多いです。表面的なところだと、空に作中前半の映像が映る演出とかそのまんまです。
そんな背景があるので、今回の楽曲はいわゆる「思い出補正」が掛かりまくった曲でした(無論、補正なしでも素晴らしい曲だと思いますが)。「Synergy V」以降muzieをチェックし続け、公開時にはイントロの時点でそのうち使おうと思ったのを覚えてます。そしてそれが3年以上前…誰かがこの曲を使わないようにと祈り続ける日々もようやく終わりを告げたのでしためでたしめでたし。
余談ながら、上映後のトーク中に司会のやんわりさんがこの事について触れてくれて(ありがとうございました!)、会場でリミックスに気づいた方も結構いたようでした。凄まじいことですね…5年も経ってるんですよ。
構想段階の話はこの程度です。あとは過去にこんなエントリを書いていたり…これを見る限り2008年5月にはタイトルが決まってるんだから呆れたものですね。数字は実に残酷です。

作中の小ネタとして、使用ツールの変遷が表現に混じっていたりします。前半はFlashっぽさ(実際はAEのシェイプだったりもしますけど)を押し、パーティクルなどのAEっぽさを経て、先述のC4Dのシーンに至るという。
長らく思い浮かんでいた構図で、これをやりたいがために3Dソフトに手をつけたようなところも。ようやく技術が追いついたような感があります。C4Dのタイムラインの扱いにまだまだ慣れてません。

過去作との関連について。大昔の私の作品をご存知の方はお気づきかと思いますが、今作には過去作の使い回し・モチーフとした表現が多々入ってます。作品で語れよということで多くは書きませんが、集大成的な作品ではあります。あとどうでもいいですけど昔のソースファイルいじってると昔の自分を殴りたくなりますね。
しかし制作直後はそこそこやりきった感があるのですが、イベントが終わりしばらく経った今になるとまた不甲斐ない点が出てくるという。結局ほとんど修正していません。直したい反面、まだ飽きてないんだなーと安心したり。FRENZで色々と刺激を受けたのも大きいです。

さて最後になりますが、幸いながら最近はお誘いやご依頼も増え、商業案件もしばしば承るようになりました。技量はどうあれ、プロと呼ばれる立場に立っているわけです。まだまだ表現を突き詰めたいなーと思う反面、今作のような作品を作る機会は減りつつあるでしょう。時間は限られてますし。あとがき書きながらも恥ずかしいなぁとか思ってますし。しかしながら自己満足を忘れたら最後だなーとも思うので、そうなりかけたら頑張って今作を見返そうかなと思います。

では長々とありがとうございました。今後とも宜しくお願いします。





