イベント・コンテストなどの作品募集要項にて。
「Flash作品であること」
よく思うんですよ。どこまでFlashなんだよって。形式がswfならいいの?んじゃswf内に単一のビデオファイルだけ表示するのはあり?逆にswfを動画に変換したらflashじゃなくなるの?みたいな屁理屈をこれからならべて、最終的に境界線なんて引けないってことをだらだら証明してみましょう。
主題を最初に言っちゃうと、映像作品について「これFlashです!」なんてのはあくまでも手法の一つであってステータスにはなり得ないんじゃないかなぁということ。誤解を恐れずに言うと、「Flash」だからって他の「動画」と区別してもらおうなんて無理があるんじゃないかということです。
まずは最も明らかな、ファイル形式。動画も単一swfになるし、Flashも見てのとおりビデオ変換(その気になれば劣化ゼロで)できます。なので、これで線を引こうというのは論外。swfにしてWEBとの相性をとるか、ビデオにしてコマ落ちや音ずれ・フォントのトラブルを回避するかのトレードオフに過ぎません。
次に一番目に見える、ベクターとラスターの観点から。ベクターとラスターをご存知ない方はぐぐりましょうね。動くベクター画像こそ「Flashっぽさ」の最大の特徴でしょう。冒頭の募集要項はきっとこれを期待してるんでしょうが、線を引くのは難しいです。さぁどこから「動画」でしょうか。
- 全部ベクター画像で作る
- 一部ラスター画像を使う
- 一部ラスター画像シーケンスを使う
- 一部に「動画」を埋め込む
- 全部のコマをラスター画像にしちゃう
- まとめて「動画」にしてそれを埋め込む
- 埋め込まないで外部から読み込んじゃう
シーケンスってのは連番画像のことです。一コマずつPhotoshopでフィルタかけましたなんてことよくありますね。ここで引き合いに出したいのが、結構前に公開されたユビテクノのスプラッシュムービー。作者は153回帰ことEMDのムラカミ氏。個人的に好きで何度も見てるんですが、ベクターとビデオが入り混じって分類しようとなると実に困ります。
じゃあ、使用ソフトがFlashなのか、AfterEffectsなどのそれ以外の動画ソフトなのか。つまりソースファイルが.flaかどうかというのはどうでしょう。実はこれで結構解決しそうなんですが、触れておきたいのがslashup05 OPの話。ソースを見れる方にはわかると思うのですが、炎や最後の文字のゆらめきはAEで作ったシーケンス画像でできてます。
いや、それでもほとんどのパーツや構成をFlashで作ってるなら「Flash」なんじゃない?
ということで天邪鬼にいきましょう。パーツや構成をFlashで作りつつAE使った作品だったらどうなのか。なんせAEはCS3からswfが読み込めるようになったんだし。逆にFlashとAEの良いとこどりしたら面白いものができるんじゃないかと思うんです。

そんなの作ってます。あぁ長かった。これで正当化できたので、きっと作業が進みます。良かった良かった。
今度アニメーションツールとしてのFlashの利点とかも書いてみるつもりです。せっかくAEと比較できる恵まれた環境にいるんだし。まだAE慣れないですけど。
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■6/22追記。なんか今更取り上げられててびっくり。
そんなこんなでできたのがPhonogram AEmixです。いろんなswfをAEでまとめてます。制作記はこの辺。イイ・アクセスさんでは「FLASH」カテゴリに分類されてましたね。興味深いところ。
背景にはブロードバンドの普及があるんだと思います。昔は軽いswf以外に、ネット上で楽しめる動画が無かった。でも今は違います。それを考えて、視聴者にやさしい作りにしないともったいない。
っていうかドラッグアンドドロップで音ズレ・コマ落ちなしでswfをラスタ動画に一発で変換するツールを出してください>Adobe。あれが敷居高すぎるんだよなぁ。Flashが「動画作成ツール」として使えない最大の原因です。間違いなく多大な可能性を潰してます。AEに触れてみて実感しましたが、Flashにしかできない表現って山ほどあるんです。わくわくしますね。


非常に興味のある内容ですね。
うちも、Flashに他の動画ソフト(AEなど)で作った映像を、入り混じえることに対して、疑問を持った事があって 本末転倒に陥ってた時期がありまして、
規定が「動画」だったので開き直ってみたのですが、「Flash」だったとしてもメインをFlashで作っているのであればOKなんじゃないかな? と思っています。
(ソースファイルが.flaであれば。ってことですね)
そもそも、動画以前の話になりますが
素材を Illustrator で描いたり、Photoshop で画像をコマ送りに加工するのも、「他ソフトで作った物をFlashで読み込んでいる」ってことなんですから、結局は動画(シーケンス)の読み込みも Photoshopのコマ送り加工より高性能になっただけで、一緒のように思えます。
>ただ、ビデオの読み込みに関しては、リンクさせているだけなので 何ともいえないです。
1つ気になることもあるのですが、
「Flashである程度モーションの完成した素材(シーケンス)を作り → AEでそれぞれを合成、編集などをする場合」
例え、Flash場での作業が多かったとしても、その作品は「動画」扱いになっちゃうのかが疑問です。
長々と失礼しました。
絶対これはヤバい作品に違いない。(◐ω◐)+ キラン
しかしこの素晴らしい観点の話から作品の正当化にもっていくとは
なかなかやりますな( ´∀`)
でも確かにこの線引きをどこかでしないと漠然としていてなんでもOKになっちゃいますよね。MXならAVI、パラならFLV読み込んでるだけでFlashかってことにもなりかねぬ~。(それはさすがにねえ)
ただ、枠を狭めるのは危険なことで作り手が増えなければ観る人も増えないような。敷居が高いと作り手も減るわけで。漠然としてるのはそういうこともあるかもしれませんね。(素人意見で申し訳ないです。)
>かぜときさん
どもー。苦労しますよね。そういうところ。
動画も無理矢理flaにできますからねぇ。全部画像にしちゃって。
形式どうこうじゃなくって、規定を作る側にこういう知識がないのが原因なんでしょうね。まぁ一般にFlashといえばそんな大きな規模の映像作品を指さないんでしょうけど、その一般がそろそろ通用しなくなるんでしょうね。
>YUさん
もうなんでもOKにするべきだと思うんですよ。映像作品なら映像作品で。見る人の立場からすれば、Flashでも動画でもどっちでもいいんですからね。
今週中には新作発表…したいなぁ。
どうも~初めましてフジツカです。
私はいろんなコンテストに応募してますが、
FLASHで参加OKな所以外は参加しませんね。
身も蓋もない言い方ですが、
FLASHかどうかって、動画の質とかではなく、
インタラクティブ要素を入れても良いのかどうかの差では?
私は漫画形式のFLASHを作っているので、
次のページへっていうボタンが入れられない、
普通の動画とは相性が悪いので応募できませんし。
でも、場所によってはインタラクティブ要素無しの
FLASH作品という指定が…… もはや何を求めているのやら……
強いて言えば、ブラウザでならどこでも再生できるという利点があるからでは?
>フジツカさん
はじめまして!突撃ラッパの方ですよね?どうもレスありがとうございます。
おっしゃるとおり、インタラクションをさせるならswfでやる意義があります。というか現時点で、ブラウザ上で視覚的なインタラクションをさせるにはswf最強だと思います。
問題はFlashアニメ的なもの。ブラウザ上で再生できるだけならFLVにしちゃえばいいのです。ビデオの魅力とFlashのブラウザ親和性が結びついた結果は、YouTubeを見れば明らかです。
逆説的になりますがswfにするなら、インタラクションを含めるべきなんですよね。
証明に異論はないです。
でも、FLASHアニメって昔から純粋にFLASHですよね。
純粋100%というかベクター100%というか・・・。
だから FLASHらしさみたいなものが他のソフトと連携したり、swfで見れなかったりすると
少しなくなっちゃう気がするのですよ。
他のソフトを使うとそれは見栄えは狂おしいくらいすごくうまくなりますけど、
なんかそれだと 動画はFLASHで作らなくてもいいじゃん みたいな。
どこかで上がってるPVとかのほうが まだ下手なFLASHよりマシになるから。
>ゲストさん
私も無論Flashの滑らかさは大好きなのですが、そういうFlashらしさを求める人はかなりマイノリティになっているのが現状だと思います。
極論してしまうと、仰るとおり動画はFlashで作らなくてもよくなってしまったのです。flvの便利さ故に。
しかし動画を作成する上でもFlashにしかできない表現は数多くあります。
Flashのまま見せることよりも、より多くの人にFlashの表現を見せることを優先すべきなんじゃないかと思ってます。