ここにあること MV

2017.09.24 05:10

「ここにあること」のMVを制作しました。FRENZ 2017出展作です。楽曲はふわりPさん、歌唱は(・∀・*suchさん。映像および企画が私です。アニメ作りました。

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この作品の構想は同じくふわりPさん楽曲の「ねがいごと」の時点からあったものでした。歌詞中に「ねがいごと」とあるように「次の曲」にあたる曲で、人影の表現や人々の「願い」である光の粒など、映像中にもそれを彷彿とさせる演出をいくつか入れてます。いつかは作ろうと思っていたものの物量的にも技量的にも厳しく、ようやく自分の力量が構想に追いついた…かも…というところまできたので制作に踏み切った次第です。

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やはり最大の難関はキャラクターアニメーションでした。普段はモーショングラフィックスと呼ばれるものを作っており、ポリゴンをベタで編集するのも一苦労。人の造形など初めてだったので、シーンごとにモデルが進化しています。動きはC4Dのオートリグをベースに組んでます。チュートリアルにはお世話になりました。

とはいえ動きをつけるってこんなにしんどいものかと何度も心が折れました。初めてキャラが歩いた時は声を上げて喜んでました。

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もうひとつが背景です。特に今作では空の美しさや時間の描写がキーとなるので、絶対に外せないポイントでした。空の描き方についてはこちらにお世話になりました。ロジカルで大変好みでした。

木々や建物に関しては概ね3Dで「下書き」 し、フィルタ処理と手描きのレタッチ処理を入れています。特に木々はハイライトを描き込むだけでぐっとそれっぽくなります。

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そしてこれら全ては「アニメ」にこだわったがためでした。FRENZで魅力的な作品を見たり、仕事でイラストを動かす「アニメ風」を作っているうちに(これはこれで別の良さがありますが。)いっそ本当に一人でアニメを作ってやろうと思ったのが契機です。コマの落とし方・詰め方に関してはかなりシビアに管理していました。まだまだアニメーターさんの絵には敵いませんが、違和感なく「アニメ」として見れたら幸いです。

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内容に関しては蛇足になりそうなのであまり触れずに筆を置きましょう。無垢な少年の夢を、素直に楽しんで頂ければ幸いです。

シュガーレポート

2016.12.25 07:55

「シュガーレポート」MVを制作しました。楽曲はtilt-sixさんです。だいぶ間が空いてしまいましたがFRENZ 2016出展作品です。メリークリスマス。

美味しいモーショングラフィックスというテーマのもと、お菓子をモチーフに賑やかで奇抜な感じにしたいなーと思いながら作ってました。なかなか強烈なものができたと思います。ここ最近マンガ・トゥーン系のルックにはまっている気がします。モーションと相性が良いし。

歌詞にちょいちょいおかしな部分があるのですが仕様です。だんだん中毒症状になっておかしくなっていく、そんな裏テーマ的な毒味も少々。ちなみにプリンがぶよぶよしてるところが気に入ってます。

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小技の話その1・色の管理について。線や陰まで配色は最後に決めたいし同じものの色替えも多数あるので、毎回3Dテクスチャから直すのは避けたいよねというところ。そこでC4Dから2値データをレンダリングし、AEで配色してスムージングというフローで作っています。

これはアニメ撮影のワークフローそのものなのですが、特に色数の少ない記号的な映像を作る上で重宝します。フィルタ処理で色をいじるのって限度ありますし。OLM Smootherは神。 

具体的にはC4D上でアンチエイリアスを無効にし、マテリアルは発光ベースで補間なしの色変換をかましたレイヤを使っています。Sketch&Toonの線のレンダリングも軽くなって一石二鳥。テクスチャ画像にはそれができなかったので唯一ひよこ饅頭の顔だけ色をシビアにいじってました。

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小技の話その2・柔らかそうな動きについて。だいたいC4Dのジグルデーフォーマで作っています。殆どの文字に対しそれらを個別に設定しなくてはならないし、動きはMoGraphでつけたいし…と、なかなか難題でした。不慣れなXpressoでどうにか解決しつつ、Twitter上でぶつぶつ言いながら試行錯誤していたところMAXON JAPANさんに助けてもらいつつ省力化に成功。助かりました。


それにしてもどうしても手作業が必要になるので膨大なことには変わりません。シーンファイルが120個くらいできました。向こう5年くらいはこういうのやらなくていいやと思ってます。

それでは皆様良いお年を。

Tell Your World (tilt-six Remix) MV

2015.09.26 05:01

「Tell Your World」のリミックスMVを制作しました。FRENZ 2015出展作品です。原曲はご存知livetune様、リミックスをしていただいたのはtilt-six様です。無茶ぶりにも関わらず見事に要望に応えて頂いて感謝しかない。

ミク視点の世界、願い。伝搬、継承。そんな情景を表現したいと思って作りました。届きましたら幸いです。なんだか多くを文章化する気になれないので画像いっぱい置いておきますね。

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ウマレル パラレル

2015.09.04 06:59

VOCALOID曲「ウマレル パラレル」 のMVを制作致しました。作曲はプラスチックボイスでもご一緒しましたtilt-sixさんです。こういうサウンドが大変好みです。

3D制作はAono.Yさんにご協力頂きました。「プレゼント箱20パターンくらいお願いします」という非人道的な要望にお応えいただきましたありがとうございました。また締め切り直前はレンダリングも手伝っていただきました。チームレンダリング(リアル)。

またキャラクターデザインはまきのせなさんに急遽ご協力頂きました。「キャラあと20人くらいお願いします」という投げやりな要望に応じていただきましたありがとうございました。モブだけ少々増やしてもらうはずが大多数を描いて頂くことに…。

結果的にですが構成、デザイン、コンポジットまで概ね私が担当しています。ほんとありがとうございましたみなさま。

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今作のテーマは「初音ミクの誕生日」ですが 、もう一つ大きなものとして「多視点の並行ストーリー」というテーマがあります。構成めっちゃ難しかったです。間に合ってよかったほんと。

余談ですが当初曲名は「ウマレル○○」という仮題で、「パラレル」に決まった時は一気に合致した感がありました。

さてそんなわけで「誕生日プレゼントを渡すひと」がいっぱい出てきますが主要なのはこちらの2名と1組。

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畳み掛ける部分でそれぞれが持っているプレゼントが対応してまして、多くの模様は多様な人それぞれという意味合いがあります。

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スローになるシーンは渡す相手を見つける瞬間です。 赤ちゃんはここにしか出てませんがもちろん紫の夫婦のお子さんです。

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そして一瞬出てくるミクにプレゼントを渡すのは視聴者という位置づけになっています。もっというとこの曲自体がプレゼントというかそんな感じで。冒頭でこの部屋に本や写真が増えていくのは、まぁミクも8歳ともなれば年々こんなもんかなぁと。

他にも同じキャラクターが2度登場していたりもするので是非何週かしていろいろ見つけてもらえればと思います。ではでは。

ハッピー・バースデー MV

2014.12.06 12:24

「ハッピー・バースデー」という曲のMVを制作しました。FRENZ 2014出展作です。毎年FRENZはプライベートワークで何か挑戦をと思ってるのですが、今年は思い切ってドラマに挑んでみました。

楽曲はSHAKA DRIVER、もとい作曲者ヒゲドライバーさんとボーカルの新社会人さんのユニットです。歌詞がとっても好きで実は去年から作ろうと思っておりました。マイティボンジャック EPという同人CD収録曲なのですが、ご好意で公開OKを頂けました。ありがたい限りです。ちなみにアルバム最後の曲で、通して聞くとまた一層深みが出るのでおすすめです。もう入手は難しいかもですが…。

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さて背景について書こうと思います。ざっくり書いてしまうと、主人公は別れてしまった女性の誕生日を覚えていて、当日その人を思い出しながら一人遠くで祝福する、という流れになってます。そんな通知なくても覚えてるよ!という。「ハッピー・バースデー」のありがたみはSNSの誕生日通知によって著しく小さくなってしまったと個人的に思うのですが、届かない祝福も多いんだろうなぁなんて思いながら作ってました。

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内面的な話をしていくと、「絵」と「電車」がそれぞれ「思い出」と「人生」のモチーフになっています。「絵」については技術的な話にもつながるのですが、思い出は人それぞれだったり美化されたりするもので、アルバムに並んだ写真よりも壁に飾った絵に近いんじゃないかという発想から全体的に手描き調になってます。冒頭の「額に飾った絵を眺める」のは「懐古」という行為そのものにあたります。

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「電車」 はもちろん通勤風景でもありますが、青い線の電車が男性の、黄色い線が女性の人生にそれぞれなぞらえてあります。「あの星々が回るようにキミも回ってここに来た」とは1番のサビですが、電車がそれぞれ太陽の周りを一周して、一年に一回「ハッピー・バースデー」ですね

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細かいところでは路線図もそれに沿っていて、青と黄色が出会って別れて、みたいになってます。

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特に中盤の回想の シーンはこの2つのモチーフを意識しています。セピアな「絵」ということで思い出が強調されつつ、電車が進んでいくうちに徐々に時間が経っているのが伝わるでしょうか。ちなみに上のシーンはサムネイルにもなっていますが、鉛筆画の感じが一番うまくいったなと思ってます。

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回想の後半に主人公が電車の進行方向と逆に進みながら女性を探しているのですが、昔に戻りたいという心情を込めてあります。それでも電車は進んでしまうわけですが。

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最後に冒頭と同じ絵を女性が眺めているシーンは、同じようなことを女性の方も思い出していたら素敵だなぁ、悲しいけどそうあって欲しいなぁという、懐古を肯定したいという希望を込めたシーンでもあります。すれ違いというか、ストーリー的な現実味というのは重視しました。またこれはオマケでもありますが、椅子の色も青と黄色で男女が対称的になってます。こうしてみると額が列車のようにも見えますね。

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技術の話もちょこっと。おわかりの方も多いと思いますが、鉛筆画のような背景はキャラクター以外は3DCGで作っています。Cinema4DのSketch&Toonという機能を用いて線画の出力をするのですが、特に線の歪みやかすれ具合、はみ出し方を詰めるとかなり手描きに近づけます。ちなみにキャラクターはPhotoshopで頑張りました。くっそー可愛くねぇーとかぶつぶつ言いながら頑張りました。

それでは年に一度でもまた見て頂ければ幸いです。

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